住宅 深大寺A邸

深大寺A邸をHPの「プロジェクト」に追加しました。

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住宅 宝塚F邸完成見学会

設計・監理を進めてきました宝塚F邸が、ついに竣工間近となりました。
つきましては8月25日に完成見学会を開催致します。

詳しい情報はこちらです→HP

今回は、お客様向けの見学会となります。
建築関係者、その他の方で見学したいという方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。
ご都合が、私が現場にいる時間に合うようでしたら、ご案内させていただきます。

 

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住宅 宝塚F邸 上棟式

先日、宝塚F邸の上棟式が無事行われました。
お施主さんも嬉しそうです。
まだまだ、これからですから気を引き締めなければいけませんね。
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サッシをはさんで左手がテラス、右手がダイニング。
深い軒を持ったテラスはやはり気持ちが良いです。
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左上のロフトとリビングの関係がはっきりとしてきました。
ロフトが明るいことがよくわかります。
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北側の裏手の寝室にまわってロフトを見上げるとこんな感じ。
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手摺壁が立ちあがるので直接窓は見えなくなりますが、やはり明るいですね。
こんな感じで光が壁と天井をつたって入りこんできます。
仕上ができあがったらさらに明るく感じることでしょう。

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GALLERIA TAKATSU PROJECT 中間検査

当事務所で設計・監理を進めている、二棟続きの建売物件。
川崎市で施工中です。

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この日は中間検査だったのですが、あいにくの天気。
と言いますか、あいにくどころではなく、嵐のような一日でした。

そんな中、検査に来られた検査機関の方は、ビシッとスーツ姿。
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検査員の方のスーツ姿は初めて見たような。。。(笑)
現場はどうしたって汚れがちですし、ましてや嵐の中では。。。
ズボンの裾がひどいことになってしまっていました。
検査の方は、無事、指摘もなく合格。

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住宅 苦楽園M邸増築 一年点検

苦楽園M邸の増築部分の一年点検に行ってきました。

苦楽園M邸の増築前についての詳細はこちら→苦楽園M邸HP

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このスペースは竣工当時、中庭とピロティーの部分で、外部空間だったのです。
キッチンから直接眺望が見える気持ちのよいスペースではあったのですが、プラン上来客があったときに、どうしてもキッチンを通って奥へ案内しなければならない。
であれば、この中庭・ピロティスペースに客間を作れないかとのご要望でした。

中庭の上にはこのようにトップライトをかけて、バルコニーであたった場所にはサッシを入れました。
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壁が少し前に出ている部分に、既存の空調ドレンや新設の電気配線などを隠しています。

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手前のジョージ・ナカシマの家具は当初からお持ちであたったものなのですが、家の中に落ち着く場所がなかなか見つけられませんでした。
こうやって増築することで、しっかりとした存在感のある家具にふさわしい場所がみつかったような気がします。

それにしても、こちらのお家は増築部分以外はもう竣工から7年経っているのにもかかわらず、とてもキレイにお住まいいただいているのは、本当にありがたいことです。
お施主さんの住まいに対する意識の高さの表れなのでしょうか。
この客間と玄関にふさわしい観葉植物を探しているとのことでしたので、少しお手伝いできればと動いているところです。

最後は恒例となりました、工務店さんによるクモの巣取り(笑)
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Mさん、今回もご苦労様でした。

 

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住宅 宝塚F邸 構造見学会

4月14日(日)に、当事務所で設計・監理を進めております宝塚F邸の構造見学会をさせていただきます。

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詳しくは下記ホームページをご参照いただき、㈱アーキッシュギャラリーまでお問い合わせください。

宝塚F邸構造見学会案内→HP

今回の見学会は建築関係者以外の方が対象となります。
どうぞよろしくお願い致します。

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住宅 宝塚F邸 上棟

宝塚F邸の棟が上がりました。

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大屋根の下地も貼り終わりました。
この上に金属屋根を貼っていきます。
単純で大きな面というのは一見簡単そうに見えますが、逆に逃げのきかない作業になって、きれいに見せるのがとても難しいのです。
板金屋さんの腕の見せ所ですね。

宝塚F邸の計画の詳細についてはこちら→宝塚F邸HP

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軒先部分は工務店さん、大工さん、プレカット業者さんと苦心惨憺してディテールを決めたところ。
軒先の部材の四角い穴があいているところに雨どいが入ります。軒先をシャープに見せながら、強度を確保しなくてはいけませんから寸法の決定には気を遣いました。
この現場は設計の段階から各業者さんとの打合せを綿密に行って図面を作成していったのです。おかげで今のところ作業はスムーズに進んでいます。

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リビング部分の屋根の重なり。
左上にロフト部分が見えています。ここはガラスが貼られますので、常にやわらかく明るい光が注いできます。
正面に見えるコンクリートの壁が、前回まで敷地に独立して建っていた壁ですね。

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反対のエントランス側から見るとこうなります。
アプローチからエントランスへの導入の役割を担います。

今回の大工さんは生野U邸のときにお世話になった大工さん。
現場で遅くまで納まりの打合せをくり返していたことを思い出します。
その当時からとても熱心で優秀な大工さんでしたが、それから5年が経ち、現場を切り盛りする押しも押されもせぬ棟梁となっていました。
また現場で一緒に仕事ができると思うと、とても楽しみです。

生野U邸のページはこちら→生野U邸HP

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住宅 宝塚F邸 打合せ

宝塚F邸の基礎が打ち上がりました。
これから木造上屋の建て方に入ります。
屋根がかかるとガラリと印象が変わるでしょう。

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お施主さんとはバスルームのショールームに行って、現物を確認いただきました。

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実際に入るものとは少し違うのですが、大きさやイメージを現物で確認してもらうのはとても大切です。

一方では各業者さんとの打合せ。
前回のサッシ打合せに続き、家具、キッチン、木製建具の打合せです。

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いつも無理難題を言ってばかりで申し訳ないのですが、皆さん積極的に対応してくださるので、本当に頭が下がります。

木製建具を担当している福嶋建具さんのfacebookやblogが充実しているのでびっくり。
日々の悪戦苦闘がよく伝わります(笑)
福嶋建具facebook→こちら
福嶋建具blog→こちら

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映画 「マタドール」 ペドロ・アルモドバル 1986年 スペイン

いやあ、素晴らしいですよ。おバカおバカと敬意をもってアルモドバル氏の映画を観てきましたが、本当におバカです。でも映画自体は驚くなかれ真剣なサスペンスです。ケガをして引退したマタドールが犯した倒錯的な殺人をめぐって、関係者全員がこれまた倒錯的に巻き込まれていくのです。この先いったいどうなるのって興味をかきたてられる脚本の素晴らしさもそうですが、シーンの作りこみ、演出がすごいです。繊細かつ大胆って簡単に人は言いますが、こういうことなのですねって納得します。

モンテスは闘牛でケガをし引退した英雄的マタドール。彼はその事故以来、傷に対して異常な性欲を抱くようになってしまいます。そのために、二人の女性を過去に殺してしまっていたのですね。父親を早くに失い、信仰心が全てで異常に強面の母親に抑圧されていたヒメネス少年は、モンテスに理想の父を投影し、ねじれた愛情を抱いています。彼はモンテスの過去に犯した罪を全て背負い込もうとします。そんなモンテスに言われたひとこと、「お前はホモか?」という言葉に逆上したヒメネス少年は近所の少女を強姦しようとします。この少女はモンテスの彼女なのです。だから彼女を狙ったのですね。でも、ヒメネス少年はへたれですから、未遂に終わります。
へたれのヒメネス少年は罪を告白しようと警察に行きます。このシーンがまた素晴らしい。ヒメネス少年が警部に紹介されて会うという普通だったらなんてことないシーンですが、パーテーションのガラス越しに警部と目が合った少年はなかなか直接警部に会えないのですね。ガラスのパーテーションをはさんで長いこと長いこと二人並行して歩かないといけないわけです。そのとき、警部がびっこをひいてることに観客は気づくんですね。そうです、この映画の中では父性を示す人はびっこをひいているんです。だからなかなか出会えないんです。そこでヒメネス少年はモンテスが犯した罪を自分の罪として告白するのですね。警部は唖然としてます。このまともに強姦もできない、血を見ると気を失ってしまうようなへたれの少年が殺人?
そこにカルデナル女弁護士が登場します。美人ですよ~。ほんとに。この女弁護士もねじれてるんですねえ。実はマタドール・モンテスがケガをした闘牛を観ていて、モンテスに恋焦がれていたのですね。何がねじれてるってこの女弁護士も人殺しなんです。モンテスのような男をもとめてマタドールと寝るわけですね。でも違うんです。モンテスじゃないとだめなんです。それで殺してしまったんですね。その後、女弁護士はモンテスに当然会うわけですが、ここからはじまる男と女の追いかけっこが素晴らしいんです。素晴らしい緊張感です。激しく追いかけっこをするのにぎりぎりで交わらないんですね。それを、車が停車する瞬間で表現しきってしまったりします。モンテスが乗ってる車が前、後ろの車が女弁護士。モンテスの家の前で急ブレーキをかけてモンテスは止まるのですが、そのほんの数センチのところで急ブレーキをかけて女弁護士も止まるんですね。どきっとします。女弁護士とモンテスは共犯関係になります。ともにあの傷をおった闘牛をきっかけに殺人を犯した人間として。それにモンテスの彼女は嫉妬します。女弁護士を追いかけるんですが、これまたすごいシーンです。ヨーロッパのエレベーターは、真ん中にエレベーターがむき出しであって、そのまわりを階段がまわっているのが多いのですが、女弁護士がエレベーターで降り、そのまわりをぐるぐると少女がまわって降りてくるのですね。すごく美しいのです。名場面ですよ。ほんとに。

さて、非常に繊細で緻密な構成で物語は進んでいき、観客は息をのむサスペンスにかきたてられるのですが、ラストがすごい。さすがアルモドバルです。ぶち切れてしまいます。太陽と月が重なる日食の日、モンテスと女弁護士は最後に交わり、ともに死ぬために(これも愛の証明のパターンですな)逃げ出します。ところが、ヒメネス少年、実は超能力者だったのですねえ。あははは。そんなばかな。ここで賛否は真っ二つに分かれるでしょうねえ。一気にさめてしまう人もいるでしょう。でも、おかまいなしなんですね、おばか・アルモドバル氏は。超能力者なんて俺の友達にいくらでもいるよって平気でいいそうな人です。モンテスと女弁護士が逃げていく姿が見えてしまうヒメネス少年について警部たちは、彼らを追いかけます。その別荘までつきとめて踏み込もうとする瞬間に、あ、日食だっていってみんな見とれてしまうんですね。そのときに二人は死んでしまいます。

さあ、この映画をみなさんどう思うかとても興味があります。
間違いなく観て損はありませんから、ぜひどうぞ。

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映画「エル・スール」 ビクトル・エリセ 1982年 スペイン・仏

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父を偶像視する少女。それは何も偏執的なものじゃなくって、誰でもがかつて抱いていたであろう想像的な世界。少女は、父の出身地である「南」、父が決して帰ろうともせず音信さえ途絶えている「南」に想像を膨らませるのです。「エル・スール」とは「南」ということですね。でもあるとき、父には密かに思いを抱いている忘れ難い過去の女があることを知るのです。父と娘だけで閉じていた幸せな想像的関係が、次第に変質していきます。完璧で偉大であった父が、一人の悩める男として少女の目の前にふいに現れてきます。そんな矢先に父は自殺してしまうのですね。少女は想像の世界であった「南」へと旅立ちます。それは少女から娘へという旅でもあるだろうと、そんな予感を漂わせて映画は終わります。ここで、想像することは観客へと受け継がれるのです。

この監督は、本当に映画を丹念に丹念につくりあげます。その濃密さは写真をみただけでもわかると思います。どのシーンをとっても「まるで絵画のように」という陳腐ないいまわしでさえも納得できてしまうほどに計算された深い陰影に満ちています。

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その丹念さは、演出にも現れます。たとえばお父さんの自殺のシーン。上の写真の風景を右側からパンして入ってくるんですけど、はじめは写真の中の左側の赤くぼんやり光ってる夕日は映ってません。徐々にカメラが動いて、光が映り込んだ時、その下にお父さんが横たわっていることを観る人は知るのですね。

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それとか上のきれ~いな並木道が家の前を走っているのですが、左がほんとに幼い子供時代(下の左)で、そこをず~っと向こうに向かって自転車で走っていくんですね。帰ってきたとき(右の写真)は少し大人びてる(下の右の写真)わけで、これは時間が経過しましたよっていうよくある演出なんですけど、あの白のラインがぱっと映ったときには、同じ道ががらっと変わったっていう印象を受けるんですね。しかもこの道は、お父さんがバイクで仕事場から帰ってくる道で、少女がいっつも心待ちに待っていた道なんですね。お父さんの、南に住んでるお母さんがやってくるのもこの道の先から。だから、この道の印象が変わるってことはとても重要な意味をもってるんです。

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想像というものが、どれだけ豊かで触覚的ともいえるような生々しい世界をつむぎだすかということをこの映画はまざまざと見せてくれます。近寄り難い父に対して抱く想像。「南」という未知の世界に対して膨らませる想像。知り得ないということは、それだけで価値あることなのではないかと考えてしまいます。今は、知り得ない世界がどんどんなくなっているような気がしますね。そんな気がするだけで、実際は知り得ないことだらけなのでしょうけど。

イームズの「パワーズ・オブ・テン」という映像作品がありますよね。二人のカップルを上から写した映像から始まって、どんどんどんどんカメラは上に上がっていって、大気圏を通り越して、太陽系を通り越して、銀河系を通り越して、宇宙の果てまでいっちゃう。そこからまたカメラは引き返して、今度は人体の細胞の中にまで入っていって、DNAの中に入っていって、原子の世界まで行っちゃって、最後は電子の世界までいっちゃう。これはどの単位の世界にも、似たような世界が開けるってことを示しているともいえるし、「フロンティア」というものが、それまでは宇宙に対して、人がいける可能性があるところを意味していたのが、人体の中にまでフロンティアが進んだということを明確に示しているわけです。
「エル・スール」のような豊かな触覚的な「現実的な」想像を膨らませることが、この先、人にはできなくなっちゃうんでしょうか。インターネットが普及することで、皆が全てを知り得るという錯覚が生まれているように思います。そんな錯覚が奪ってしまう豊かさを、この映画は感じさせてくれるのでしょう。

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